徳川の「出世城」の浜松城から、山内一豊の掛川城へ


あるじは家康 (PHP文芸文庫)5月のゴールデンウィークに、二泊三日で静岡県を訪れました。
1日目の昼には中田島砂丘近くの会場で勇壮な「凧揚げ合戦」を見て、夜には市の中心部で繰り広げられる、華麗な「御殿屋台の引き回し」を堪能しました。

浜松まつり 御殿屋台の引き回し
浜松といえば、市の北の郊外には今話題の井伊谷があり、龍潭寺(りょうたんじ)やおんな城主直虎大河ドラマ館があり、街全体が「おんな城主直虎」で大変盛り上がっています。(今回の旅では残念ながら井伊谷には寄れませんでしたが)

浜松城
浜松城は家康が築城し、29歳から17年間過ごした城です。天下統一への足掛かりとなった城であるとともに、江戸時代になってからも、代々の徳川家とゆかりの濃い譜代大名が守りました。歴代城主の中には老中など幕府の要職に登用された者も多いことから、後年「出世城」と呼ばれるようになりました。

浜松城が登場する時代小説には、若き日の家康を描いた連作形式の短篇集、岩井三四二さんの『あるじは家康』があります。

また、宮本昌孝さんの『青嵐の馬』(『紅蓮の狼』に改題)では、家康の後の浜松城主として、松平忠頼(まつだいらただより)が登場します。忠頼は、父・松平忠吉(桜井松平家)と母・多劫姫(家康の異父妹)の間に次男として生まれ、武蔵松山藩、美濃金山藩を経て、遠江浜松藩主となりました。

静岡県浜松市中区元城町100-2


浜松城を見学した後、東海道線で浜松駅より東京方面に6つ進み、掛川駅で下車して、掛川城に立ち寄りました。
東海度五十三次で言い換えると、29番目の浜松宿から、見付宿、袋井宿を経て、26番目の掛川宿へ戻るような感じです。

掛川城
掛川城は、室町時代に駿河の守護大名今川氏の家臣・朝比奈泰煕(あさひなやすひろ)が築城しました。掛川城で注目されるのは、関ヶ原の戦いの前まで山内一豊の居城であったこと。
一豊は、関ヶ原の戦いの小山評定において率先して徳川方に従った功績により、土佐国20万石の大大名に出世しました。

山内一豊の掛川城は、司馬遼太郎さんの『功名が辻』に登場します。

掛川城には、一豊の後、徳川の譜代大名が次々と入り、目まぐるしく藩主が変わりました。延享3年(1746年)に上野館林藩より5万石で太田資俊(おおたすけとし)が入ってからは安定し、幕末まで太田氏が藩主をつとめます。

なお、掛川城は、山本周五郎さんの同名短篇小説を映画化した、『雨あがる』(小泉堯史監督・東宝・2000年)の主要なロケ地になっていました。

静岡県掛川市掛川1138-24



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『あるじは家康』(岩井三四二・PHP文芸文庫)
『紅蓮の狼』(宮本昌孝・祥伝社文庫)
『功名が辻(一)』(司馬遼太郎・文春文庫)
『雨あがる』(山本周五郎・角川春樹事務所時代小説文庫)

浜松まつり公式ウェブサイト|浜松まつり組織委員会
徳川300年の歴史を刻む出世城|浜松城公園
掛川城|静岡県掛川市
雨あがる~コンテンツ~|アスミック・エース エンタテインメント


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