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箱根の岡田美術館で、東海道五十三次を巡る

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岡田美術館年末年始休暇を利用して、箱根・小涌谷にある岡田美術館を訪れました。目的は、「美術館で巡る東海道五十三次の旅―広重の版画を中心に―」展を見ること。

岡田美術館は、2013年10月に開館した美術館です。実業家の岡田和生さんが蒐集した日本・東洋の美術品を公開しています。
収蔵品の多くは、日本・中国・韓国の陶磁器、近世・近代の日本画です。

全5階からなる岡田美術館の展示面積は、約5,000㎡に及びます。入館すると、エントランスの壁面一面に描かれた巨大な風神雷神図に圧倒されます。しかし、プロローグに過ぎず、1階から3階まで、常設展示を見て圧倒されっぱなしの連続でした。

美術館で巡る東海道五十三次の旅―広重の版画を中心に―今回の旅の目的は、常設展を堪能することだけでなく、歌川広重が描いた東海道十番目の宿・箱根で、東海道五十三次の旅と題した展示を見ること。

広重の代表作、保永堂版「東海道五十三次」は、53の宿場に江戸・日本橋と京・三条大橋を加えた55図からなる人気浮世絵版画シリーズ。
いずれの画も摺りが鮮明でビビッドな色合いで、広重の描く東海道の風景が目の前に広がってきます。

本展では、この55図を一挙公開されるほか東海道の宿場に関連する名所の美術品をあわせて展示しています。
琳派で知られる尾形光琳の弟で、京焼の陶工・尾形乾山の「色絵宇津山(蔦街道)図角皿」は、広重が描く岡部宿と同じ宇津之山をモチーフにしています。
江戸~箱根間は、箱根駅伝のコースとも重なり、正月にピッタリの展示で大いに楽しみました。

[map addr=”神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1″]

岡田美術館の名を一躍知らしめました、喜多川歌麿の巨大な肉筆浮世絵「深川の雪」が複製画の展示で、実物が見ることができなかったのは少し残念です。
が、普通の美術館2、3館分という圧倒的な質と量の美術品に触れられて、知的満足感はMAXでした。

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『謎解き浮世絵叢書 歌川広重保永堂版 東海道五拾三次』(町田市立国際版画美術館・監修、二玄社)
『乾山晩愁』(葉室麟著、角川文庫)

美術館で巡る 東海道五十三次の旅|岡田美術館