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捕らえられた依頼主の友を、市兵衛は救えるのか?

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待つ春や 風の市兵衛辻堂魁(つじどうかい)さんの文庫書き下ろし時代小説、『待つ春や 風の市兵衛』が祥伝社文庫より刊行されました。110万部を突破する大人気シリーズの18巻です。

武州忍田(おしだ)は北武蔵の要の地で、譜代の阿部家の領地。年の瀬、公儀御鳥見役とその手下が斬殺された。藩主の阿部家は追剥ぎ強盗の仕業とするが、公儀目付役片岡信正は疑念を隠さなかった。

同じころ、唐木市兵衛は俳諧の宗匠芦穂里景(あしほりけい)を訪ねていた。彼は阿部家の元藩士で、忍田までの旅の供を依頼される。破格の給金を訝しんだ市兵衛が裏の事情を問うと、捕らえられた友の救出に向かうという……。

今回の依頼人は俳諧の宗匠ということで、作中に俳句が何句か紹介され、シーンの情感を盛り上げています。

  侘助や武士(もののふ)に似た白き花

これは里景が、庵を訪れた市兵衛の凛とした風情を描写した句です。

武州忍田(架空)は、『のぼうの城』でおなじみの武州・忍(埼玉県行田市)がモデル。かの地を舞台に、市兵衛がどのような活躍を見せるのか? 友を救うという設定とあわせて、いろいろと想像を膨らませてみたくなります。

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『待つ春や 風の市兵衛』
『のぼうの城 上』