2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

将軍家慶と遠山奉行の名コンビが難事件を次々解決!

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お裁き将軍 天下吟味 幽霊退治誉田龍一(ほんだりゅういち)さんの文庫書き下ろし時代小説シリーズ第2弾、『お裁き将軍 天下吟味 幽霊退治』がコスミック・時代文庫より刊行されました。徳川十二代将軍家慶が名裁判官ぶりを発揮する「お裁き将軍 天下吟味」シリーズの第2弾です。

江戸城の吹上御庭で、今日も北町奉行、遠山左衛門尉が裁く公事が開かれようとしていた。これは、将軍が公事をご覧になる「公事上聴(くじじょうちょう)」であるが、当代の徳川家慶はことのほか関心を示し、吟味に不満があれば、必ず口出しをして遠山を困らせていた。
そしてこの日も、妖怪が店に押し入ったという公事があったが、家慶はすぐに真相を看破し、見事な種明かしをする。だが、続けて不可思議な殺しが起きる。目撃者が下手人は幽霊だというのだ。江戸を震撼させる大店の奇怪な事件。家慶は遠山を相棒に、町に出て事件の真相を追う……。

家慶は公事上聴をたびたび催し明察な推理力を発揮するばかりでなく、難事件があると昵懇の間柄の遠山を相棒に、町に出て事件の聞き込みも行うという行動派の設定。そのお忍びぶりと、市井の者たちとのかかわり合いも魅力の一つです。

作者が紡ぐ難事件が、遠山と家慶の推理比べを通して謎が解き明かされていきます。捕物小説や時代ミステリー好きなら、大いに楽しめます。

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『お裁き将軍 天下吟味 公事上聴』
『お裁き将軍 天下吟味 幽霊退治』