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「2016年8月の新刊 下」をアップ

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井伊直虎 女にこそあれ次郎法師2016年8月21日から8月31日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2016年8月の新刊 下」を掲載しました。

今回注目しているのは角川文庫です。梓澤要(あずさわかなめ)さんの『井伊直虎 女(おなご)にこそあれ次郎法師』が文庫化されて刊行されます。井伊直虎(いいなおとら)は、平成29年大河ドラマ「おんな城主 直虎」のモデルとして話題の人物です。

天文十三年(1544年)、井伊家の当主・直盛のひとり娘の祐の運命は、その年を境に激変した。井伊家家老の裏切りにより、今川義元に謀反の疑いを持たれた、井伊直満と弟の直義が、駿府で生害させられたのだ。井伊家は、命を狙われる直満の子・亀之丞の秘匿を決行。許婚の亀之丞と引き裂かれた祐は、出家を決意し、次郎法師を名乗るが……。

井伊直虎は勇猛な名前を持っていますが、生涯独身を通した女性です。未婚のまま仏門に入り、次郎法師という名乗りもしています。戦乱の時代、遠江・井伊谷の地を守り抜き、徳川家康の側近となる、井伊直政を育てたことで知られています。

本作は2006年1月に新人物往来社(KADOKAWA・中経出版)から『女(おなご)にこそあれ次郎法師』のタイトルで単行本として刊行されたものの文庫化です。静岡県出身の梓澤さんは、早い時期から、故郷にゆかりの井伊直虎に注目し取り上げてこられました。
同じ著者による歴史読み物(解説本)『城主になった女 井伊直虎』(NHK出版)とあわせて、井伊直虎について知識を増やして、来年の大河ドラマを楽しみに待ちたいと思います。

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『井伊直虎 女にこそあれ次郎法師』(角川文庫)
『城主になった女 井伊直虎』(NHK出版)

→2016年8月の新刊 下