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最新の記事
『江戸・東京の歴史と地理』の超雑学
歴史家の安藤優一郎さんが、『超雑学 読んだら話したくなる 江戸・東京の歴史と地理』を日本実業出版社から刊行されました。
本書は、江戸の歴史と地理についての超入門書です。江戸の土地の特徴、明治以降の東京の歴史、江戸・東京のインフラ・建物の変遷、現在の東京の知恵名のルーツなど、「へぇ~」と膝を叩き、薀蓄(雑学)として話したくなるような話がたくさん載っています。
しかも、巻末には、取り上げた各スポットをたどり、江戸の名残りが楽しめる「街歩きガイド」が付いています。
非試衛館派の新選組裏表録
木内昇(きうちのぼり)さんの『新選組裏表録 地虫鳴く(しんせんぐみうらろく・じむしなく)』を読み始めました。木内さんというと、新選組の主要人物16人を語り手に、それぞれの視点から激動の時代と新選組の姿を浮き彫りにした、『新選組 幕末の青嵐』がとても面白くて続編を読みたいと思っていました。
『幕末の青嵐』で陽の当たるところにいた新選組の面々にスポットを当てたのに対して、この『地虫鳴く』では新選組の物語では傍役扱いになる男たちを描いています。それは、非試衛館道場派(すなわち近藤や土方の昔からの仲間たち)とは異なる、芹沢鴨派でもない、新選組ができてから隊に加わった男たちです。
新選組の群像を描いた作品では、司馬遼太郎さんの『新選組血風録』や子母澤寛さんの『新選組始末記』などが頭に浮かびますが、この『地虫鳴く』も期待感大です。
追記:
書名を間違えていました(記述訂正済み)。ごめんなさい
正しくは、『新選組裏表録 地虫鳴く』(しんせんぐみうらうえろく・じむしなく)でした。裏だけでなく裏を通して表も描かれています。(2010.4.1)
CSSとXHTMLの知識が必要
WordPressを使って、サイトのリニューアル作業を進めているが、想定以上に手間取っています。原因は、CSSデザインの知識が不足していること。初期のHTMLはしっかり勉強したのですが、その後のCSSデザインについては基本を習得しないまま、コピペと見よう見まねで乗り切ってきたところです。
そのため、WordPressのテーマのカスタマイズでわからないところが出てきて、その都度滞ってしまうという状況でした。急がば回れというように、このあたりで、XHTMLとCSSについて、基本から勉強しておきたいと思った次第です。
まずは以下の本を買ってみましたが、実践的なので、XHTMLについてもう少し基本的なことも書かれた本も買うべきだったと思っています。
2010年3月29日 | カテゴリー03)IT,WordPress
話題の『フリー』を読んで
今週末は時代小説から離れて、ビジネス書でベストセラーになっている『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(クリス・アンダーソン著、小林弘人監修・解説、高橋則明訳)を読みました。
『ロングテール』の著者であり、Wiredの編集長の話題作ということで、仕事上からも気になっていた本。新しいことを考え始めていたタイミングであり、いろいろとヒントになることがあり、面白く読むことができました。
「フリー(無料化)」の持つ意味を解き明かしていく過程で、ITとWebビジネスを進化論的に記述していく部分は優れたノンフィクションのようにスリリングであり、ネットとリアルの対比およびWebと雑誌のハイブリッドについての言及はうなづける部分が多かったです。
用意周到にデジタル以前の「フリー」(無料)の歴史から入り、デジタル世界でのフリー化とMicrosoft、Yahoo!、Googleの「フリー」への対応ぶりを例示し、最後には「フリー」に対する疑念を見事に晴らす、その構成も見事です。
既存のビジネスモデルを無料化することで壊し、新しいビジネスモデルができそうな気にさせてくれる、これからの人には勇気を与える一冊です。エスタブリッシュメント(成功者)には、不安を与える怖い本といえるかもしれません。
今日、買い物に出かけた電車で隣りに座った会社員風(オフ)の男性も読んでいました。電車の中で同じ本を読んでいると、つい、すごく売れているんだなと思ってしまいます。
町名主の跡取りを主人公にしたユーモア時代小説
畠中恵(はたけなかめぐみ)さんの『まんまこと』を読了しました。江戸は神田で八つの支配町を持つ古町名主、高橋宗右衛門の跡取り麻之助が、町に起こった事件解決に立ち向かう連作形式の時代小説。
ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と麻之助に言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。清十郎は娘と口を利いたこともなく、子供ができるはずがない。本当の父親は誰なのか?
主人公の麻之助は筋金入りの遊び人で“お気楽もの”というキャラクター。それに加えて彼の悪友で、同じ町名主の跡取りの“超イケメン”の八木清十郎と堅物で同心見習いの相馬吉五郎のトリオでの掛け合いが漫才っぽくて楽しい。「静心なく」の話でのスラップスティックな展開など、作者の真骨頂というべきところ。見所のひとつです。
町名主の家を舞台にした時代小説は、意外に少ないように思います。「江戸名所図会」で知られる斎藤月岑の家を描いた、杉本章子さんの『名主の裔(なぬしのすえ)』のほかに思い出せません。
しかしながら、江戸における町名主の役割は大きなもので、町内の揉め事を調停するお役目をもっていて、町内に住む住人の生活を左右するといっても過言ではないでしょう。
この作品では、町名主に着目したばかりでなく、半襟や万年青、鈴木越後の羊羹、ペットなど、江戸の風俗・流行を巧みに物語の中に取り入れています。そのため、読者も容易に江戸にタイムスリップできます。
■目次
まんまこと
柿の実を半分
万年、青いやつ
吾が子か、他の子か、誰の子か
こけ未練
静心なく
解説 吉田伸子
『まんまこと』
畠中恵著
文春文庫
2010年3月10日 第1刷
P.356
552円+税
装幀:南伸坊
時代:寛政元年が十年と少し前のころ
場所:神田、深川、日本橋、愛宕山
2010年3月22日 | カテゴリー01)時代小説,ユーモア,市井


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